青森(八甲田山・岩木山)、秋田(森吉山・秋田駒ケ岳)と南下してきた東北の山旅。
三年目の今年は山形の大朝日岳・月山・鳥海山を計画した。夜行バス、レンタカー、バス、JR,タクシーなどいろんな乗り物を駆使して立てたプランも、天候に恵まれずいくつかの変更を余儀なくされることに。
2019.7.12
まず先発組3人で登る予定だった大朝日を諦め、山頂間近まで車で行ける蔵王(熊野岳)へ。
朝、山形駅着後、時折小雨が降る中、霞城公園を観光した後エコーラインを走って蔵王山頂レストハウスへ向かう。ガスがかかり残念ながら眺望は無いが3時間ほどで二つのピークを踏む。
熊野岳からの帰り、一瞬のガスの切れ目からエメラルドグリーンのお釜が姿を現してくれた。
この時期なかなか見られないらしく、幸運に感謝!
刈田岳で教えてもらったコマクサの群生地”駒草平”も散策してこの日の宿へ。
大朝日の避難小屋泊の予定が、素敵なペンション泊に変わりまったり過ごす。
2019.7.13
移動だけなのに天気は良好。月山の雄姿を見ながらバスを乗り継ぎ姥沢へ。西川ICでもう一人Tとも無事合流。
飛行機で追いかける組のT。
1日目は仙台から移動途中に青葉城跡で伊達政宗公そして地下鉄国際センター駅では羽生くん荒川さんにお目見えしました。
蔵王方面からのメンバーと西川BSにて合流(ホッ)バス移動の後、本日のお宿はリフト間近のロッジやつなみ。月山が間近にバーンと見えロケーションも食事も最高!
2019.7.14
ロッジやつなみ7:45…8:00月山リフト-9:58牛首…11:28月山神社…12:40月山九合目小屋…14:00弥陀ヶ原分岐…14:35八合目(タクシー)-16:35鶴岡駅-17:05酒田駅ーレンタカーにて18:30大平山荘
昨日はあんなに晴れてたのに…薄曇りの中、リフト利用で標高1520mの世界へ。まずは可愛いゴゼンタチバナ、ウズラバハクサンチドリたちが出迎えてくれました。
木道歩きのために麻紐を靴に巻いたり、途中で軽アイゼンも装着していざ雪渓登り!
伸びやかな広ーい月山の裾野が見えたのはこの辺りまで…月山はガスさんとなってしまいました。
でも、途中で可愛い高山植物に癒されます。アオノツガサクラは花が薄緑ー土に這うように生えている。
ウラジロヨウラクはお花のピンクが濃くツツジくらいの高さ。
ハクサンボウフウもズームしてみるとー可愛い(^^)
ガスって周りの景色が全く見えず、寒い中も頑張って歩くうちに山頂小屋に到着。もう入るしかない。
月山神社到着。ここが我らが頂上。寒いのですぐに先に進みます。
そしてーやっとやっとガスが晴れ始めて広々とした、下界が!
弥陀ヶ原ではニッコウキズゲ(とってもいい香りなの知ってますか?)始めモミジカラマツ、ベニバナイチゴ、ウサギギクに出会え…
最後にはトキソウにも出会えました。
タクシーで迎えにきてもらった8合目にて
庄内平野の広ーい米所を走りながら明日目指す出羽富士の雄大な鳥海山を望む。
2019.7.15
4:10大平山荘出発-鉾立登山口…5:42賽の河原…6:25御浜小屋分岐…6:55御田ヶ原分岐…7:15七五三掛…9:00御室9:24…9:49新山…10:17御室10:25…11:30七五三掛…12:45御浜小屋…13:08賽の河原…14:08大平登山口ー大平山荘にて入浴15:45-17:00レンタカー返却-酒田駅近くで夕食-酒田庄交バスターミナル(南海バス)19:00-16日8:00大阪モンベル前
4:25鉾立登山口。今日はまずまずの天気のはず!マイズルソウやイワカガミに迎えられそして弓なりに見える海岸線の先には男鹿半島も望めー雄大な景色にテンション上がる。
雪渓歩きが出てきたり朝ごはんのおにぎりを賽の河原でいただきながら進む。
鳥海湖に鍋森がくっきり見えました。
あのギザギザが新山?この時はくっきり見えてました。
雪渓、ニッコウキズゲ、庄内平野、日本海の絶景です。
この雪渓歩きは長かった。落石もゴロゴロ。さっさと抜けましょう!
頂上直下の雪渓を抜けると(全部で4つあり)あの左手が新山かな?
新山の手前でやっとチヨウカイフスマに出会えました。
さぁーこの岩いわしたところを登ります。白い矢印に従って登ったと思ったら下って岩イワキレットを通り抜けて…なかなか面白い!岩稜トレやっといてよかった(^^)
とうとう新山の頂上にて!
下山はガスが多かつたのですがハクサンイチゲが露に濡れて咲き競っているのも素敵。
御田ヶ原分岐辺りで晴れ間もありキスゲの群落のそばを雪渓から生まれ出た白い靄が流れる幻想的な景色を見ることもできました。メンバーに恵まれ、この季節でしか出会えない可愛い高山植物にたーくさん出会えて幸せな山旅でした。