「加藤文太郎の足跡を訪ねて」追憶偏

その他行事
日時:2019年12月14日(土)~15日(日)

■12月14日
浜坂駅11:33~宇都野神社11:54~千々見山(撤退)~加藤文太郎図書館14:44~お墓参り16:12~鳥取駅(夕食)19:44

■12月15日
鳥取アパホテル(朝食)7:00~火伏神社8:10~浜坂駅9:33~観音山10:50~城山12:34~千々見山(撤退)~千々見山(撤退)~浜坂駅16:16~尼崎駅20:30

■1日目
北鎌尾根に行った年内に、墓参りをしたいと考え浜坂へ行って来ました。
折角なので、浜坂の山も登ってこようと企画。

かなとひらがなが混ざる、シュールな電光掲示板

 

予約した際、最後の一席で車内はほぼ満員。この電車でカニ目当てじゃない人は自分くらいでは?(苦笑)
殆どの人が城崎温泉で降りていきました。

事前アナウンスで、撮影スポットを教えてくれました。

 

することもないので、加藤文太郎に因んで行動食をテスト・・

・凍った蒲鉾(笑)
→× 味はまずくないけど、シャリシャリした食感に体の芯まで冷え冷え・・

 

・煮干し
→△ 辛くて喉が渇くし、後味が悪い・・塩分補給としては〇

・干し芋
→△ 予想以上に甘みがあり、美味。
でも、あごの力を結構使います(雪山では厳しい)

・甘納豆汁
→◎ 絶対にまずいと思ってたけど、これは美味しい!
ぜんざいみたいなイメージ?でも汁は冷めたらまずい(笑)

そうこうしている間に浜坂駅到着
表記が渋いです。

小説 孤高の人で、夫人と出会ったという宇都野神社へ

存在感のある飛翔狛犬?
写真では伝わりませんが、めっちゃデカいです。通常の3~4倍あります^^;

珍しいはじめ狛犬も鎮座
この神社から
浜坂三山で一つだけ距離が離れている千々見山へ向かうつもりが、明日行われるという竣工式の為通行禁止に・・

仕方なく迂回して、登山道に入る計画に変更。何とか急斜面を登り、目印を見つけるも途中で消失。GPS圏外、大雨と予想以上の藪、悪路・・
このままだと、本来の目的である墓参りも危うくなるため、撤退を決断・・

駅まで戻り、加藤文太郎図書館へと向かう
図書館は、山の形になっているそうです

加藤文太郎の写真を見て太ももの太さに驚いたり新聞記事を読んで思いを馳せたり
非常に有意義な時間を過ごせました。

例の加藤文太郎Tシャツを、3枚も購入してしまいました(笑)

続いて、いよいよ今回の目的であるお墓参りへ・・色々と想定外の事がありたどり着くまで非常に苦心しましたが
何とかお参りすることが出来ました。

〈加藤文太郎の単独行の序文は今でも読み返すし、道に迷ったとき、勇気をもらえる。〉

周りの発言を気にしたり、比べたり、比べられたり、上に見たり下に見たり、そんなしょうもない事気にしてるなら
山なんてやめちまえよと。そう言ってもらえた気がした。
好きだから楽しいからで、良しとする人が多い中、悪いと思って続けている部分があるなら、犯罪であるし酒やたばこと変わらないと。新しい物の見方を教えてくれた。(意訳多いに含む)

人は良く見える自分を表に見せている。
本当の自分を知り、乗り越えられるのは自分だけ。

人は、大勢のパーティーでいれば気が大きくなり、少人数でいれば気が小さくなることも知っている。周りに流されたり、考えすぎていては加藤文太郎に怒られる。

新しい目標へと向かう自分にとって、
どうしてもこのタイミングで訪れたい場所だった。

ここらで予算の関係上、一旦鳥取に戻ります^^;

鳥取で海の幸を堪能(笑)

 

■2日目
前日の誤算で、今日は3座回ることに。
朝からたくさん食べておかないと・・

思ったより豪華なバイキング
かに食べ放題も満喫

時間が空いたので散歩がてら地元の神社に参詣

再び浜坂へ

漁師の町も納得の風景

時間もないのでさっそく観音山へ
仏の山と言われるだけあって、至る所に仏像が・・圧巻

どこにおられるか分かるでしょうか?

このような感じで10丁目まで続きました

極楽の鐘 突いてきました

海の見える山頂へ

広いスペースがあり、日本海の絶景も見え
それはそれは、素晴らしい山頂でした。
日本海の波は荒いと聞いていたが、
波の打ちつける音が轟音で恐ろしい・・

 

続いて城山へ

クライミングも出来そうな大岸壁

なんと登山口に落石事故の為、通行禁止の看板が・・
事故報告は2か月に一度の頻度の模様、
該当区間を、素早く通り抜ける作戦で敢行へ
(絶対に真似しないでください!)

落石箇所が終わったかと思えば急登ポイントへ

ロープはあるものの、これが本当に急で
おそらく傾斜80度以上・・一歩間違えれば崖下へ

先ほど登った観音山があんなに遠くに

加藤文太郎記念碑

山頂には何もありませんでした

続いて、最後の千々見山へ
ペースも良く、電車の時間に間に合いそう

数年前から、浜坂三山縦走大会が行われてるらしくそのルートから入山することに。

保育園のそばから登山開始。
登り始めてから直ぐに妙な違和感が・・

見たことのない動物のフンがそこらかしこに・・


しかも大して時間が経っていないようだ。
一つは鹿だろうが、もう一つは何だ?
もしかして・・嫌な予感がして調べてみると
…熊のフンだ。しかもこの辺りに毎月のように熊が出没していることも判明!
暖冬の為、木の実が不作だったり、冬眠できないのかもしれない。
12月になってからも出没情報が、、念のため熊鈴は持ってきているが・・
もう少し進んでみることに。。

相変わらず続く大量のフン、しかも真新しい。木棚?に、木剥がしの跡も・・

血の気が引くような爪痕

間違いなく、この付近に熊がいて生活をしている。登りつめると、視界が良かった道から藪道に・・
そして3、4本の木に大量の爪痕を発見・・

このまま進むべきか?ひくべきか?
熊は本来臆病であり、人前に現れることはほぼない。
しかし、冬眠が出来ない熊(寝そっかれ))は危険な状態であり
先ほどの爪痕からも小熊を連れている可能性もある。(親熊も危険)
フンの量からも、数体はいる模様。
見通しの良い道なら、先手で熊を発見できるかもしれない。
しかし視界0の藪道ではどうだ・・

先ほどの落石の場合は、遭遇すれば命はないが確率は相当低く、通過時ピンポイントで起きなければどうという事はない。

しかし熊の場合はどうだ。
この交わす道さえない場所で会ってしまったら・・70%このまま無事に山頂へ辿り着けるかもしれない。しかし残りの30%で熊に遭遇するかもしれない。
結果なんてだれにも分からない。
無事に終えた者だけが評価を下せるのだ。
そんなもの運でしかない。

里に出た熊が駆除されることに賛成するわけではないが人の立場として何もしないわけにはいかない。人が住んでいる場所だからだ。
だが逆に山に立ち入った場合はどうか?

熊が住んでいる場所ではないのか?
自然の開発、食糧不足、暖冬、一番苦しんでいるのは熊ではないのか?
今の自分にここに足を踏み入れる資格も、勇気もない。

ここは一先ず撤退しよう・・・・・
かなり遠回りにはなるが正規のルート?である、神社からの取り付きが残っている。

急いで宇都野神社へと回る。どうやら式典も終わった模様。結局同じ山頂へつながる道であるが、一縷の望みを託して進むことに・・

ダメだ・・同様の大量のフンが・・
判断の決定打に欠けながら、熊鈴を手で鳴らしながら登る
登りつめた先に、、、
ついさっき用を足したかのようなフンを発見・・絶句

ここで退く事は本意ではない・・
ここまで時間もお金もかけてきた。
でも、この先何が起こるか分からない。
せめて大人数であれば・・熊も寄ってこないかもしれない・・
確率はどうであれ、ここが自分にとって命を懸ける場所であるか、ないか

熟慮した結果、撤退を決意。
・・来年の浜坂三山縦走大会に出よう!!

想定外の事由で、三山縦走は叶いませんでしたが自分の判断に間違いはなかったと思いたい。
準備不足、実力不足であれば、自分でどうにかなるが天候や自然はコントロール出来ない。

今回の山行は今までにないケースで
消化不良な部分もあるが、来年の楽しみも出来たし非常に興味深い山行となった。

帰路に就く車内で、色々考えさせられるのでした。

 

絶対また来ます!!ありがとう浜坂~

 

〈後日談〉
調べてみてわかったが、兵庫県が近年設置した大量の常設 熊捕獲罠により山から呼び出して罠にかけ、殺処分しているとの専門家の分析がありました。
奥山観光地化、道路建設、鹿の食害等、熊の生息環境は劣化の一途。
生きるために、集落周辺に移動した熊を人は責められるのか?
このままいけば、冬眠できない、餌不足の熊の目撃情報は増加していく事でしょう。
(兵庫県HPに、12月に入っても2、3日に一度の目撃情報が寄せられていた)

スズメ蜂の異常繁殖、凶暴化でも感じたがここでも暖冬の影響が。。
何とも生きにくい世の中ですね・・

兵庫県には個体数調整の名目で捕殺するのではなく奥山の餌場の復元等に努めてもらい、人間との棲み分けを考えてもらいたいと感じました。

そして落石の件も含めて、縦走大会を開いているにもかかわらず熊注意の看板一つもない、町の管理体制にも疑問を感じました。(出没が常態化している?)

ひょっとしたら違うルートにしているかもしれないが、どうなんでしょうか・

道自体はきれいにしていてくれた為非常に残念です。。

その辺りは、来年この目で確かめてきたいと思います! 開催してくれれば(笑)

 

非常に長く読みにくい文章となり、画像も沢山となってしまいました・・
ここまで読んで下さった方ありがとうございます。
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