雪山入門講座 修了山行2020 in武奈ヶ岳

会の講習・教室

日時:2020年2月15日(土)~2月16日(日)

メンバー:受講生6名&スタッフ12名

〈1日目〉 2月15日(土) 曇りのち晴れ

7:15 大阪==7:44 京都 == 8:41比良

9:00比良駅→9:50イン谷口→10:20大山口→11:00カモシカ台→12:05北比良峠→12:30八雲ヶ原(テント設営)

13:20八雲ヶ原→13:50イブルキノコバ→14:40コヤマノ分岐→15:00武奈ヶ岳→16:15八雲ヶ原ー(夕食、20:45就寝)

〈2日目〉 2月16日(日) 雨

4:00起床ー(朝食、テント撤収)ー6:00八雲ヶ原→6:25北比良峠→7:10カモシカ台→7:50大山口→8:10イン谷口→8:50比良駅

9:16比良==10:36大阪

 

《1日目》

やってきました比良駅!今年の修了山行は当初、奥美濃の白倉岳が予定されていましたが、まれにみる暖冬&雪不足…。ということで今回修了山行の舞台は比良山系の武奈ヶ岳となりました。

はじめて来ました、比良駅

出発前の風景

先週の奇跡の雪上トレからは暖かい日が続き、「どれくらい雪が残っているか…」と誰もが思っていたことでしょう。先週あんなにたくさんあった雪が山頂に少し見える程度です。足元には全く雪がありません。

1週間前に登った打見山も上の方に少し雪が見えるのみ

1時間ほどは舗装された道路や人家のわきを歩いていきます。暖かく汗が出ます。イン谷口を少し上がったところで全員そろって休憩です。駐車場には結構たくさんの車が止まっており、山から下りてくる人にもチラホラ出会いました。

文明的なトイレとはここでお別れ…

いよいよ山に入っていきます

わがAパーティーの先頭を歩くT氏、このあたりは全く雪がありません

大山口を過ぎたあたりから残り雪がチラホラ。ようやく雪山っぽくなってきました。ちなみに私たちAパーティーはリーダーのO氏を筆頭に受講生以外は全員血液型がA型。基本的にまじめです。みなさん無駄口をたたかず黙々と歩きます(私は荷物が重くて余裕がないので体力温存…)。

みなさん素敵な笑顔です

北比良峠では眼下に幻想的な景色が。後続のパーティーが来るのを待って一休憩。

霞がかった琵琶湖もまた美しい

本日のお宿(テント場)、八雲ヶ原に到着。各パーティーごとにトレで練習したテント設営の実践です。我々Aパーティー、Oリーダーの華麗なスコップさばきとメンバーの無駄のない連携でスムーズにテント設営できました。

Bパーティーもテント設営完了!

さてさて、ここからはザックを軽くして武奈ヶ岳にアタックです。先週に続きアイゼンを装着して出発!

ヤクモ池は薄く氷が張っていました

さあ、いよいよ武奈ヶ岳へ

ところどころ地面が見えているところもありますが、雪が深いところもあって何度も足が膝上までズボッとはまり体力消耗。Oリーダーが「足が沈む前に次の足を出すんや」と言いますが、そんな忍者みたいなことは私には無理です…。何度か渡渉を繰り返し登っていきます。

沢の向こうを歩くCパーティー

ヘロヘロになりながらも何とか頑張って山頂に到着。それほど雪はありません。でも風が強くてめちゃ寒い!

武奈ヶ岳(1214m)山頂に到着!

笑顔のCパーティー、余裕ですね~

最初は雲が出ていましたがこのタイミングで晴れて青空に!それぞれパーティー毎にポーズを決めて写真撮影。最高の青空バックで全体の集合写真も撮れました!

Bパーティー撮影中…

遠くに見えるのが白山だと教えてもらいました

夕日をバックにスキー場跡を下りていきます

テントに戻りお待ちかねの夕食タイム。今年は雪を溶かして水を作る作業はなく、男性陣が沢で水汲みです。そして調理開始。みなさん手際が良い、次々に食べるものが作られていきます。まずは鳥塩白湯鍋のやさしいお味のスープが疲れた体にしみわたります。そこからのキムチ鍋でお肉も大量投入。ボリューム満点です。〆のラーメンは言うまでもなく間違いありません。サリ麺、旨いです。

夕食の様子、これからまだまだいきます!

肉も野菜もたっぷりです

テント初心者の私は、実のところ「雪の中こんな薄い布きれ(テント)で本当に大丈夫なのか?」と内心思っていたのですが、火を使い始めて納得「めちゃ暖か~い」。おなかも一杯になってこの日は21時前には消灯。本当に足の踏み場もないくらい詰め詰めで寝ます。最強シュラフで暖かいけどやっぱり地面が雪なので寒いような…。日付が変わってもなかなか眠れませんでしたが、知らないうちに寝てしまっていたようでした。

 

《2日目》

この日は4時起床、6時出発の予定。アラームが鳴って目が覚めると雨の音が…。雨が降り出す前にテント撤収したかったところでしたが、心配していた事態となってしまいました。起き抜けでもみなさんテキパキと動かれます。見よう見まねでシュラフを片付け、ぼやっとしているとすでに朝食の「玉子雑炊・焼き豚のせ」が完成して配膳されていました。

さっと朝食を済ませ、真っ暗な雨の中でテント撤収です。みんなで協力し、素早く集中して黙々とテントを片付けていきます。ところがすっかりテントを片付け終わっても他のパーティーに動きがありません。少し考えてわかりました。この時点でまだ5時過ぎだったのです。なんということでしょう!私たちは雨の中呆然となりました。集中しすぎて誰もそのことに気付かなかったのです。そしてOリーダーが一言「もう1回たてよか…」と。まさかのテント再設営です。

他のテントに動きがある頃には一仕事終えて、予定通り6時に出発です。今日は下山するだけですが、真っ暗な雨の中、溶けかけの雪の道を歩くのは集中力が必要でなかなか大変です。でも早く帰りたい一心で頑張って歩きます。

夜も明けて、雨の中の下山でもバッチリ笑顔

この日は山がかくれるほどのすごい水蒸気

帰りの比良駅のホームにて

皆そろって無事に下山することが出来ました。今年は暖冬のため雪のない山行になるかもと心配され、計画もその都度検討、変更していただいたり大変だったと思います。でも最終的には雪も雨も経験できて自分的には大満足でした。一緒に受講された皆さんと世話をしてくださったスタッフの皆さんに感謝です。ありがとうございました。

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