立山室堂周辺で

縦走・ピークハント

日時:2020年11月17日(火)~19日(木)
参加・記録:yoyu (単独)
場所:立山室堂周辺

約40年ぶりの室堂。その時はGWにスキー目的で来て、スキーを担いでゲレンデ用の足首の動かないスキーブーツで雷鳥沢をガシガシ登る体力があったものの、今は昔。

冬前の11月に来るのは初めて。 雄山も大汝山も登った事ありません。「GO TOトラベルで宿代が大きく安いんやから積雪期待(山スキー期待)。ギャンブルに失敗してもエエわ。」と思ってみくりが池温泉を二泊予約。 その後の現地の様子ですが、11/11の降雪直後のライブカメラでは全山が白くなっていてイイ感じ。 しかし、その後は全く降雪が無く、直前のライブカメラではかなり石ころも目立つ状況になり、スキーは断念して室堂周辺を適当に登ることにしました。 山スキーの時は軽いアルミアイゼンしか使わないので昨冬は一度も使わなかった重い鉄アイゼンをザックにしまい扇沢駅へ。

始発の8:30発の電動バス(トロリーは駅での充電時のみ)に乗ろうと切符売り場に行くとスキーヤー率が高くてビックリ。 ざっとみて7割がスキーブーツ。 「失敗したかも。」と出だしからテンションが下がる。

それでも黒部ダムや黒部平から雪を頂いた立山連峰が見えるといくらかテンション回復。 室堂ターミナルに到着して計画書を提出後、そのまま雄山に向かう。

平日なのに賑わう室堂

室堂からは雄山頂上の社務所も途中の一ノ越山荘も目の前に見えて、事実、標高2,432mのターミナルから3,003mの雄山山頂まで標高差600mも無く、積雪があるのを除けば六甲山に登るのと大差無い負荷です。更にこの日は一週間前から天気予報で好天確実な日とみられていたハズで、平日なのに週末の様に次々に登山者が登ってます。

雄山を登る後続の登山者たち

一ノ越以降は積雪の無い場所と有る場所が交互に現れるのでアイゼンの脱着を 2回して頂上に到着。

雄山頂上

無風・快晴の素晴らしい天候で、時間もあるので持参した昼食をゆっくりと食べてたら近くにホシガラスが。 ライチョウ程ではないけど、あまり人を怖がってませんでした。(よく見るとバックは太陽光パネルだ。。)

下山してみくりが池温泉にチェックイン。 GO TOトラベルで宿泊代が安い上、富山県や長野県などを含む地域共通クーポンを \3,000円分いただけて更にオトクでした。 風呂はほぼいつも入れる、電気は一日中ついてる、トイレは水洗で洗浄便座まで付いてる、相部屋の寝床は例のカイコ式でもコンセントが1台/人、WiFiまであって快適でした。

二日目は雷鳥沢を目指して出発。 まず雷鳥荘まで池をまわってS字に遠回りするのと、テン場近くの標高2,250mくらいの沢に一旦下りるのが面倒くさい。 雷鳥荘ではスキーヤーのパーティに遭遇。

雷鳥荘下の斜面を滑り下りるスキーヤー達

降雪後に荒れて硬くなった雪面は滑り難そうでしたが、スキー自体が快適でなくても、苦労してでもスキーしてしまう行為がうらやましい。 早々に諦めた私は軟弱でした。 たしかに前日の雄山登山は楽過ぎて物足りません。。

さて雷鳥沢を登るルートですが、山スキーヤーはシールで登れる斜度が比較的一定に続く右岸にルートをとってる様で、しかしこちらは歩きなのでより直登に近い左岸の夏道方向の雪面を行くことにしました。

雷鳥沢全景

雪山登山は地形判断で登るのですが、はっきりとした踏み跡があるので迷う余地は無いし、かなり楽をさせてもらいました。

だいぶ登ってきた

雲がどんどん流れてきてタマに日が差す程度。 目指す稜線には雲がかかり、前後に登山者は全くおらず、対岸の右岸にソロのスキーヤーが一人見えるだけ。 前日の賑やかな雄山に比べるとはるかに登山気分満点で楽しい。 閉鎖された御前小屋前に到着しましたが誰もおらず一人だけ。 ソロスキーヤーの方は結局登ってこなかったので雪面が切れるハイマツ帯のところでスキーに切り替えたのかもしれません。

稜線は強い風で雲がどんどん流れてきて剣沢方向の視界もほとんどありませんでしたが、しばらく待ってると突然視界が開け、剣岳、剣沢、後立山の山々が見えました。 気持ちいいー!

御前小屋と剣御前の間から

視界不良なら剣御前まで足を延ばすのはやめようと思ってましたが、これならと 2,792mのピークまでと、少しですが行きました。

剣御前手前で

見通しも最高で富山湾までキレイに見渡せます。 奥大日岳(?)も室堂側から見るより迫力があります。

奥大日岳(?)と富山湾

下山は雷鳥沢の右岸よりの本谷近くにしましたが積雪は緩んで怖い箇所は無し。 途中、右岸のより上部をシールで登るスキーヤーのパーティを見ましたが、やっぱりうらやましい。

雷鳥沢を登るスキーヤー達

雷鳥沢を順調に下山。 沢の橋を渡り、テン場から雷鳥荘まで百数十メートルをまた息荒く登り返して小休憩してからみくりが池温泉に到着。 mureさんは以前、みくりが池温泉に宿泊した時に硫黄の臭いに悩まされたそうですが、今回は風向きで地獄谷の噴気が雷鳥荘方向に流れているみたいで、雷鳥荘周りの雪面は広く黄色くなってました。 みくりが池温泉では気になるような硫黄の臭いは今回はしませんでした。

ついでですが、GO TOトラベル適用の予約は少し手間が掛かりました。 最初、GO TOトラベル適用したいから”じゃらん”で予約しようとしましたが、宿泊プランが何も表示されず。 諦めて、みくりが池温泉に電話したら GOTOトラベル適用希望の有無を聞かれ、「数分したら”じゃらん”にプランが表示されるので予約してください。」とのこと。初冬の積雪期なので予約の受け入れに少し手間をかけてるのかもしれません。

ー(追記)ー

アルペンラインに乗車する際、鋭利なものなどのパッキングのチェックは厳格です。スキーやボードは裸はダメで袋(ビニールOK)などに入れる。ピッケルやストックの石突きやピックはカバーやキャップをする。応急処置としてガムテープでもOKみたいでした。

八村塁が有名にした富山の白えびビーバー

-(以上)-

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