バックカントリースキー初滑り

BCスキー

日時:2020年12月22(火)~23日(水)
参加・記録:yoyu (単独)
場所:八方尾根ガラガラ沢

もうちょっと早く降ってほしかったけど先週からの寒波で白馬村や小谷村のスキー場はほぼ全面スキー可となりました。 バックカントリーがどんな状態か分からないものの、山麓まで積雪はそれなりにあるのでとりあえず標高2,000m近くの夏期トイレまで登ってみることにしました。

八方尾根最上部のリーゼングラートはまだ運行が始まっていないため、標高1,680mの兎平最上部からまずリーゼングラートのゲレンデを登ります。(最初の写真は前日)

まだリフト運行してないリーゼングラート

前日は降らなかったので雪は締まっており、シールがよく効きます。 リーゼングラートの終点、標高1,830mの八方池山荘までは急な斜面は無くすぐに到着。前日以前のトラックはありますが、本日は一番乗り。 後続に接近される様な気配も無く、我ながら良いペースで登れてます。

八方池山荘から尾根を見上げる

順調に夏期トイレ手前、測候機器が立つガラガラ沢押出の最上部に到着。 シールを外すためにスキーを脱ぐと、結構締まった積雪なのに膝上まで沈んでちょっとびっくり。 足を高く上げてスキーを履くのがまたやりにくい。 滑り込んだらやっぱり積雪は締まってて浮遊感はあまり味わえず。 押出し沢はノートラックの面ツルでしたが、ガラガラ沢からは数本のトラックがあり、合流してからは楽しくない。

ガラガラ沢最下部、クラストした雪質でした

さて川の渡渉をしなければなりませんが、トラックを辿ったらいつもの渡渉ポイント。 しかし水量が多くて「ホンマに皆さん渡ったんやろか?」 水面に出てる石を伝うつもりでしたが、苔に覆われた石はヌルヌルで、慎重に足を置いたつもりなのに滑ってドッボーン。 コケて水の中に腕をついたので上半身まで濡れてしまい、川の中に膝をついたスキーパンツには苔がついてドロドロに。 帰宅してから風呂上りに残り湯で洗ってみたものの、苔の生臭い匂いがこびりついてしまいました。

これ渡れるのか?

二股へ林道を進んでたら途中で3人のボーダーの方達が林道に合流してこられたので「渡渉でコケてビショビショです。」て言ったら「私もコケて、腰まで水に浸かってしまいました。」で、4人で爆笑。 おかげで気が晴れる。

その夜は降雪の予報で、天気は好転する予報のため、翌日もう一度行くことにする。 翌朝の山麓の積雪は5cmほど。 ガスがかかって視界が悪かったのですが、昨日と同じルートなので心配せず出発。 ただ、兎平リフトを降りると「ハイクアップ禁止」という表示でビックリ。 登山者も登れんやん。。

えっ、ハイクも禁止?

兎平ステーションまで一旦戻ってスキー場のパトロール事務所に行き、「登山計画書も提出してるんですが」と尋ねると「それなら自己責任で、お気をつけて」とのこと。 まだオープンしていないリーゼングラートで何かあると困るということみたいでした。

再び兎平リフトに乗車してスタート地点に戻ると、ガスによる視界不良で躊躇しているボーダー2名と「八方池まで」と仰る登山のご夫婦がおられましたが、前日のリピートの自分はさっさとスタート。 基本リフト沿いに上りますが、上に行くほど時々ガスが晴れてきました。

ガスが時々晴れる

昨日はリフト沿いの整地はされてなかったけど今日は雪上車でならした跡が山荘近くまで伸びてました。 リーゼングラートのリフトも搬器は取り付けられてませんが、歩いている間中なんやら放送しながらワイヤーは動いており、運航開始は遠くない様子。 でも運行開始すると一気にバックカントリー人口が増えるかもしれないので良し悪しか。

後立山の主稜線はこの日も雲がかかってましたが、下部は良い天気に。 山荘より上に上がって雲海が見えるのを楽しみにしてましたが、ガスも吹き払われてしまったらしい。 残念。

山荘を振り返る、雲海無し

前夜の降雪で山々の白さが少し増した気がします。 先行はスキーヤー・ボーダーの大パーティ1組と登山者ペアみたい。

昨日より白くなった尾根

昨日と同じ場所に到着して支度するが、道具にトラブル発生。 片側のスキー板が固定できない。 昨日ドボンして濡れた軽量の方のスキー靴が乾いていなかったため、少しソールサイズの大きいスキー靴にし、それに合わせて駐車場でビンディングを調整したつもりが何かの具合で位置が戻ってしまったらしい。 引き返すことも考えながらいくつか工夫してなんとかしっかり固定できたので滑走開始。

同じガラガラ沢ですが、前夜降った新雪のおかげで「ヒャッホー」状態。 沢芯付近はたぶん 50cm以上、風と重力で軽く締まってるのでスキーが良く走り、かつ浮き沈みの浮遊感も十分。 最初のリグルーピングに手間取る先行の大パーティをすぐに抜き去って面ツルのパウダー斜面を楽しめました。 ガラガラ沢の上部は背中から太陽が射すので自分のターンの度に雪煙が盛大に上がるのを影で見ながら滑れて更に気持ちが良い。 中間部に来てガスで視界が悪くなったので一旦止まって見上げる。

上部の終わり付近で一旦停止

中間部の下部から地形が少し複雑になるのと沢芯がアブない感じなので、ルートを見極めながら滑ります。

中間部から沢芯を外す

気持ちよく滑った後に昨日ドボンした渡渉地点。 結局ザブザブしてスキーブーツの中の靴下までビショビショに浸水しましたが、今日はコケず。

ザブザブしながらもコケずに渡渉

当たりの日でした。

(完)

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