春山スキー 白馬大雪渓と立山(雄山)

BCスキー

日時:2021年4月12(月)と4月15日(木)
参加:yoyu (単独)
場所:白馬大雪渓と雄山から御前谷

3月以降のバカ陽気続きでパウダーのスキー無し、早々にシーズン終了の感でスキーのモチベーションも下がってますが、まずムチ入れる為に白馬大雪渓、4/15にアルペンルートが開通でしかも好天予報なので立山に出かけることにしました。 猿倉への林道は猿倉まで道路の除雪は完了しており、建設事務所のHPによると4/27(火) 10:00に道路の通行規制が解除される予定の様です。 実は前日日曜日に白馬大雪渓に入ったんですが、スキーのビンディングの片足前側を金具を固定するねじが4本とも緩んでガタガタ動いているのに標高1,800m付近で気づいて引き返したのでこの日はやり直しです。

猿倉まで道路の除雪はほぼ完了してました

 

二股から林道に入り、猿倉からスキーでシール登行開始。 2日前の土曜日から快晴が続いてこの日も下り坂予報ながら快晴、陽気は更に増して朝から雪面は緩い。 鑓沢もキレイでしたが、例年は大規模な雪崩跡が観察される大雪渓も今年はデブリがほとんど無く、たぶん積雪が少ないせいか。 ただし、昨年よりはマシ。 雪渓の先行はスキーヤー一名(写真右のほう)で、この方は白馬岳頂上手前のレリーフ付近から2号雪渓を滑った模様。

白馬大雪渓、積雪は少ないがデブリは少なくキレイな状態

 

暑さと、やはり体力もなまってるみたいで葱平付近の急斜面の手前で既にバテてしまい、少し控えめに持ってきた行動食を2,500mくらいの大休止で食べてしまったため、白馬岳のピークハントはやめて村営頂上宿舎までとしました。

まだ営業していない村営頂上宿舎

杓子と白馬鑓

 

大雪渓は陽気で完全に緩んだシャウダーでスキーは気持ち良かったですが、雪面のすぐ下に落石が隠れている箇所が多くてスキーの滑走面に深い傷がついてしまう。 大雪渓は雪崩も落石も多いところですが、今年は3月以降積雪がほとんど無かったせいか表面近くの落石も多い様な気がします。

スキー自体は気持ち良かった

 

さて、4/15の立山黒部アルペンルート開通日、扇沢には結構報道カメラがいましたが、帰ってからテレビニュースで見るのは富山県側の雪の大谷ばかり。 しかし好天の初日なのでスキーヤー、ボーダー、登山者で結構賑わってます。 黒部湖までの電気バスと黒部平までのケーブルカーは全員乗れたと思いますが、黒部平から大観峰へのロープウェイは1便待たされました。 ただ、混んでるときは臨時便が運行される(?)のでたいして待たず。最後にトロリーバスに乗って室堂へ。 今日は黒部湖までスキーで滑って戻ってくる予定なので、扇沢~黒部湖の往復切符(¥2,610-)と黒部湖~室堂の片道切符(¥4,570- 扇沢のチケット売り場でそれが安いと親切に薦められました) ターミナルで登山計画書を提出して出発。 前夜から寒気が入って雪面は固くテカテカです。

室堂から雄山方面、テカテカで固い

雄山から一緒に滑らせていただいた方の写真で、自分が一の越へ登る姿が写ってました。 雪面はキレイに見えるけど実際の雪面は固くて、左の浄土山の裾の片斜面をトラバースする時はクトー(スキーアイゼン)を装着してても緊張しながら。

一の越から室堂方面を望む。

 

一の越に着いて御山谷を見ると雪が少ない! 雄山から東一の越の稜線に雪は無く、計画通り御山谷から東一の越経由たんぼ沢を目指すと東一の越まで結構歩くかもと迷う。 とりあえず雄山頂上に登ることにし、一の越からアイゼンを履くが、中間部はアイゼンを外して雪の無い箇所を選んで登った。 ただ、落石を起こしそうな不安定な石が多くて気を使い続け、アイゼン履きっ放しの方が良かった。

中間部はアイゼンを脱いで雄山を目指す

登る途中で振り返って、右に浄土山、左に龍王岳

雄山頂上に到着

雄山頂上から大汝山方向、向こうに剣岳

 

当初の計画では雄山からまず山崎カールを滑って一の越に登り返し、御山谷から東一の越経由でたんぼ平の計画でした。 雄山から東一の越の稜線に雪は無いので、山崎カールはキャンセルして、会に変更を連絡して一の越で会話したソロの方と一緒に御前谷を滑ることにする。 御前谷は氷河の存在が公式に認定されているらしい。 雄山頂上のエントリーからキレイな雪面で、白馬大雪渓の様な落石は皆無。 わずかな新雪でカバーされたフラットな雪面でおオートマチックにターン出来て気持ち良かった。 アルペンルート開通日の一番乗り、面ツル斜面を譲っていただいた。

御前谷は雄山頂上のエントリーからキレイでスキー快適

黒部湖を目指して滑る。沢底付近が新雪が溜まっていて快適。

 

通常は2274の下からたんぼ平方面へトラバースらしいが、2400強あたりで尾根に乗り上げてみたら大丈夫そうで一安心。 ただし、尾根への乗り上げはかなり斜度のある片斜面のトラバースになる。 尾根上から黒部平駅と黒部湖が見えた。

たんぼ平に下りるべく尾根に乗る

たんぼ平に下る途中のルンゼは少し急で水平クラックが何か所かあった

尾根からたんぼ平へはたぶんこのルートだった

 

ロープウェイの黒部平駅を左に見ながら更に滑って黒部湖を目指す。 ここからは林間ルートになり地形的にも少し迷いながらもかんぱ谷橋の南隣りの沢を無事下れた。

林道を少し歩くとカンパ橋が見えた

満足して帰る

(完)

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