2022年3月4日(金) メンバー:hassy, yoyu(記録)
前々日から後立山の主稜線には雲がかかり続けて、前日は西寄りの強風でスキー場の上部リフトが終日運休。この日久々に好天の上部は新雪が積もってるんじゃないかと期待するも、八方尾根の登りでは風に吹きはらわれて固く締まった雪面で終始。パウダーの匂いが全くしないまま不帰Ⅲ峰Dルンゼから唐松沢にとりあえずエントリー。しかしドロップした途端に柔らかい深雪になり極上の steep&deepを味わえました。
この日は唐松岳登頂を目指すta-san, kama-chan, komikyonと、別行動だけどほぼ同じ時間に八方池山荘(1,820m)を出発。(別記事の予定) 数日前から好天確実そうな天気予報だったので多くの登山者、バックカントリースキーヤー・ボーダー大勢に混じって登ります。 yokoさんだけ八方尾根スキー場でゲレンデスキーです。
丸山ケルン(2,430m)の少し先でスキーを担ぐ準備中に登山チームにはだいぶ先行されてしまう。目指す不帰Ⅲ峰のDルンゼは雪庇が後退してる様に見える。
「やっぱりしんどいな~。」と思いながら唐松岳ピーク(2,696m)に到着。直前で下山開始の登山チームとすれ違う。登頂おめでとう!!
自分たちは山頂でザックは降ろさずに写真だけ撮ってDルンゼ目指してすぐに降下開始。 短いけど唐松岳ピークからDルンゼに下りる途中に後ろ向きで下る箇所があり、アプローチの核心(と思う)。 1月に来た時には雪庇が発達して通過できなかった夏道ルートで下れました。
Dルンゼの雪庇もずいぶん後退してて、1月は一番奥からしか入れそうになかったのですが、今回はどこでもイケそうだったので一番手前(唐松側)からドロップすることに。 入った途端に柔らかいパウダー(!) 東面の沢なので前日までの西寄りの強風は当たってなかったハズで、「やっぱり!」と思いつつ、パウダーの匂い皆無だった八方尾根の登りからは嬉しい驚きも。 唐松沢が初めての hassyも歓喜の声をあげながらの滑走。
登りの最中は「初めてでカリカリだと気の毒やなぁ」と少し心配もありましたが、最高の深雪で良かった。ルート引継ぎ完了と言うことで、次回は連れて行ってもらいます。
下るほど積雪は段々と締まってきますが、広々としたU字谷を二人でクルージング。 素晴らしい景観に囲まれて滑り続けて幸福感に満たされます。 本谷ルートから下りてきたらしき先行が1本のみ。
南滝は1月と同じ様に巻かずに右岸トラバースで通過しましたが、印象としては滝の直上部の斜度が増してていっそう怖かった。 慎重に抜けました。
小倉池手前の湯ノ入沢堰堤下のスノーブリッジはアブなくなってましたが、少し下流の唐松沢との合流地点近くにスノーブリッジがあり渡渉無し。 2回ゆるい登りをこなして後は林道を滑るだけの満足感いっぱいの状態。 付き合ってくれた hassyありがとう。
(完)