金山沢BCスキー~もはや春スキー

BCスキー
栂池スキー場のバックカントリーへのゲートからスタート

2月28日(火) yoyu(単独)

金山沢は春スキーのルートで、別に厳冬期に行ってもいいんですが、八方尾根などのお手軽で気持ち良いルートが楽しい時期にわざわざ行く気になれないルートです。 特に、パウダーの時期なら白馬尻~猿倉の帰り道は傾斜があまり無くスキーでもラッセルになる可能性があるので。 しかし春スキーとなると、天気の良い日にキレイな残雪の山々の中に身を置いて、好天と素晴らしい景色を楽しむのが目的なので、その意味ではとても良いルートです。

二股に自転車をデポしてから八方の無料駐車場に車を停めて、シャトルバスで栂池スキー場へ。 栂池ロープウェイの早春運行はまだ始まってないので、栂池スキー場の栂の森ゲレンデの林道からスタートし、栂池自然園の大雪原に入ります。

栂池自然園の広大な雪原の向こうに白馬三山の白馬岳、杓子岳、白馬鑓

栂池自然園の広大な雪原の景色は大好きですが、しかし歩くとなると標高差が稼げなくてちょっと面倒くさい。 まあ今日は好天の景色を楽しむ日なのでゆったりと歩こう。 先行は見えなかったが、だいぶ歩いてから4人パーティとソロの方の合計5名が見えました。 後続は最後まで見えなかったので自分が最後かも。

目的は金山沢の滑走なので稜線には登らず、ダケカンバの疎林を目標にする。

雲一つ無い快晴の穏やかな天気ですが、標高が2,200mあたりで南側の唐松岳や鹿島槍などの景色が広がると時折り強い南風が吹き始めます。 登ってるからジャケットは着ていないけど、止まると風に吹かれて少し寒い。 この日は山麓は暑かったでしょうけど。

八方尾根の北面のバックカントリールートが一望できる。 手前の長走沢は雪崩れてるみたい。

登りの目標にしてたダケカンバの疎林の上端に到着して行動食を摂り、滑走の準備。 昨日からの快晴続きにしては積雪が思ったより柔らかい箇所はあるけど風にさらされてる場所は固く、ミックス状態。

ダケカンバの疎林の上端に到着して滑走準備する。

トラバース気味に金山沢の入口に立ち、沢を見下ろすと荒れていない。 しかし太陽が強く照り付けて雪面が白飛びしてるのは写真だけでなく、ゴーグル越しの実際の視界も白飛び状態で雪面のうねりが良く見えない。

金山沢の入口から下を見下ろす。真っ白な雪面に太陽が強く照り付けてまぶしい。

滑り込んでみると、やっぱり視界が白飛び状態で平衡感覚が狂う。 荒れていないけどよく見えない雪面の変化する斜度に対応しづらかった。 いつも使っているゴーグルが明るめレンズだったからかもしれず、登り用に持ってきた偏向レンズのサングラスの方が良かったかも。

中間部からは雪面が若干くすんで見やすくなり、雪も柔らかくなってターンは容易になりました。 下部は小さい雪崩がところどころ。 強い日射で積雪表面の温度が上がり雪の結合が弱くなって表層がデロデロと雪崩れるヤツですが、積雪の内部までただちに温度が上がる訳ではないので大規模な雪崩のメカニズムとはまた別です。

金山沢の下部に来てから振り返って見上げる。

デロデロ雪崩のデブリを避けながら滑る。 最下部も沢は割れていない様子。

4月に金山沢に来ると最下部の沢芯は割れていて、右に屈曲する前に右岸に行くのですが、この日はまだ2月だったせいか沢は割れてなさそう。 しかし念のためにいつも通りに右岸に移る。 出会いに着くと白馬大雪渓の最下部、白馬尻が見えました。

金山沢出会い付近から大雪渓方向を見る。

大雪渓はキレイみたいですが、白馬尻の下にはデブリなのか水が流れた跡なのか分からないけど松川の沢は金山沢出会いの直前まで荒れてました。 渡渉ポイントはキレイだったので苦労せずに対岸に移り、林道に合流。

松川の対岸に渡ってから金山沢出会いを振り返る。 沢は割れてなかった。

林道が長走沢を横切る箇所ではデブリに覆われてたけどそんなに悪くなかった。

長走沢の上部はデブリだらけ

振り返って白馬岳主稜が良く見えます。

猿倉までは林道が結構平坦でしんどいですが、二股までは登り箇所も少しで高速道路状態。

林道の終盤で二股に近づくと雪が切れてる箇所があり、少し歩く。

二股に到着してデポしてた自転車で八方の駐車場まで帰りました。

(完)

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