今年の春山合宿は、GW後半に、涸沢テント3泊で、北穂高岳・涸沢岳4日間 の予定。
前夜にJR新大阪駅からレンタカーで平湯温泉まで行き、そこからタクシーで上高地へ入ります。
お天気は、1日目快晴、2日目快晴、3日目午後から雨模様、4日目終日雨予報。
アイゼントレ・歩荷トレを積んできましたが、果たして成果は出たのか!
日時 : 2023年5月3~6日
メンバー : 9名(リーダー:Uさん、SL:TAKさん、ITさん、MIさん、YAさん、MAさん、NIさん、TANさん、IM 記 )
行程:(1日目)平湯温泉-(タクシー)-上高地~徳澤~横尾~本谷橋~涸沢(テント泊)
(2日目)涸沢~穂高岳山荘~唐沢岳~穂高岳山荘~涸沢~本谷橋~横尾~徳澤(テント泊)
(3日目)徳澤~上高地-(タクシー)- 平湯温泉
【1日目】、早朝、上高地に着くと予報通り快晴、少し肌寒い気温。清々しいスタートです。
おなじみの河童橋の向こうに聳える穂高の山々が気持ちよく迎えてくれました。
明神分岐を過ぎると、猛毒で入り回ると云われているハシリドコロや綺麗な花が群生していました。
徳澤まで来るとツキノワグマ親子の目撃情報。これが前日なのか1年前なのか・・・不安がつのります。
順調に横尾を過ぎ、屏風岩を横目に本谷橋へ。ここでアイゼン装着。この少し手前でやっと雪が出現(・_・;)
この時期は雪渓があるので橋はまだ架かってないのですが、今年は雪が少なく危ないので、地元ではいつ橋を架けるのか問題になっているとのこと。
本谷橋から先は急登へと。その後、前穂を左手に長~いトラバース道を進みます。
緩い登りをえっちらこっちらと進むと、やっとテン泊地、涸沢ヒュッテが見えてきました。
そそくさとテントを設営して、涸沢小屋のテラスの下の急斜面で滑落停止の雪上トレを行い、明日以降に備えます。
涸沢の空では、穂高の風を受け、身代わりの元気な鯉が気持ちよく晴天の大空を泳いでいました。
美味しいディナーで、お腹も膨れたので身体を休め明日に備えます。
夜に山岳救助隊から「滑落停止ができない人は登らないように」との放送があったので、少し緊張。
こうして、一日目の涸沢は更けていきます。
【2日目】、天気は快晴。モルゲン劇場が見られないのが少し残念。
しばらくすると早速急登、ガチガチに凍った雪面をアイゼンを効かせて慎重に登ります。
5時半となり、お日様がでてきました。
ザイテングラード取付地点あたりで、先行したパーティが滑落者の介護をしていました。
単独で下山中に400mほど滑落されたとのこと。気を引き締めて進みます。
ザイテングラードの尾根に乗ったところでしばし休憩。
穂高岳山荘まで来ると一安心。青空のもと奥穂を目指す人が目に入ってきます。
われわれは、反対側の涸沢岳を目指します。ここから上はほぼ雪は飛んでおり、岩稜地帯、暴風と浮石に注意しながら頂上へ。
涸沢岳頂上からは、奥穂、ジャンダルム、槍ヶ岳、蝶ヶ岳と360度大パノラマの絶景を楽しめました。
ザイテングラードの下りは太陽の光でたいぶ雪は緩んできてますが、クライムダウンで緊張しながら進みます。ここが怖かった。
涸沢まで戻るとテントの数がぐっと減っていました。予報では、明日は風が強く悪天候とのこと。
明日の北穂は、強風と雪の状態も良くないのでリスクが高く、リーダー判断で中止、下山となる。
15時には横尾まで下られたので、その先の徳澤にテン泊することに。ふわふわ芝生のマットで心地よく翌朝を迎えました。
2日目の食事は、3日目に使う予定の肉も使った、肉祭りとなり、贅沢な食事にお腹も大満足。
【3日目】、夜に少し雨に降られただけで、早朝には曇り空から晴れ間も出て、気持ちのいい上高地を満喫。
雨に降られず2時間弱で上高地に到着。先行のお二人の写真がなくてごめんなさい(-_-;)
〆の源泉かけ流しの温泉にもゆっくり浸かり、夕方には帰阪となりました。
今回は、北穂高に登れず、1泊短縮の日程でしたが春山を堪能することができ、いい経験ができました。コンディションの良い時にリベンジしたいと思います。ありがとうございました。
後でニュースで知ったのですが、滑落された方は、ザイテングラードを400m滑落されたそうで、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。