2023年9月2日(土) 沢シーズンの終わりに又剣(またつるぎ、又はまたつる)谷を遡行しました。 yassun&kamaco家に前泊させてもらい、奈良県の下北山村へ。 前鬼口を通り過ぎて169号線を可合で左折し、小橡(ことち)川沿いに入ってからすぐに風折谷へ右折、またすぐに又剣谷出会いに到着。 遡行図によるとグレードは2級上、遡行時間目安は4~5時間です。
大阪の朝は涼しかったし、沢登り開始時も爽やかな空気だったので水の冷たさを警戒してましたが、シャワークライミングの連続でも特に寒さを感じない手ごろな水温です。
フリクションは抜群で、フェルトでもラバーでも安心して歩けますが、特にラバーソールはバチ効きでとても気持ち良かったらしい。 海の溝洞・川上渓谷ではラバーソールに苦労したdaiちゃんも「タワシの出番が無い。」と気分よく遡行を続けます。
第一ゴルジュの最後に30m滝が現れ、遡行図では中段まで右岸の高巻きですが、yassunが「(滝身の右側が)登れるかも。」ととりあえずロープ担いで先行。 しかしプロテクションをとれるクラックもリスも全く無く、落ち口の手前から右に小巻きしてトップロープを設置してくれました。
第二ゴルジュも快適に通過し、第三ゴルジュの初めに現れる「2段17m」は本日のハイライト。 17mの落差があるけどホールドとスタンス豊富で本当に楽しかった。
第三ゴルジュ最後の40m滝は「登れるかも。」という話をしながらもあっさり左岸巻き。 それ以外、ほとんどの滝はシャワークライミングで登れました。 40m滝が終わるとひたすらシャワークライミングで登れる小滝の連続。 普段はフォローが多いkamacoがトップでガンガン進む。 内心「ペース早いで。」と思いながらついてゆく。
左岸のガレ場があるところで遡行終了。 2時間くらいでで遡行終了ポイントに到着してしまい、遡行図の「4~5時間」て「何だろ?」 とにかく昼食にする。
昼食後は左岸のガレ場を稜線の踏み跡目指して登り、その後ひたすら稜線の踏み跡を辿るが、これがしんどかった。 「踏み跡」と言っても不明瞭で、低木の枝に遮られて払ったり、くぐったり、跨いだりのパートが少なくなく、特にほとんど先頭を務めてくれた hassyは落ちてた枝を拾って蜘蛛の巣を払いながら。 汗がダラダラ流れる苦行でした。 更に一度間違えて支尾根に下りかけ、hassyが早めに気づいて事なきを得ました。 下山のしんどさが「2級上」の理由かもしれません。 沢の遡行は「初心者も楽しいだろう。」だったので、「稜線に上がらずに沢下りも試してみたい。」と意見一致。 車に戻って沢装備を解き、「ほったらかし家」に宿泊。 yassun&kamacoがおいしいナベを用意してくれて、沢シーズンの打ち上げで乾杯! 今シーズンもありがとうございました。 hassyが撮ってくれた写真と動画ばかりなので本人が写ってなくて申し訳ない。
(完)