北岳バットレス Bガリー大滝~第4尾根主稜

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7月に剱岳 八ツ峰を計画していたのですが、諸事情で中止となりました。
やはり夏に一度はアルパインをしたいという気持ちが起こり、2年前のチンネで一緒になったパーティの方から薦められた、北岳バットレスが頭に浮かびました。
調べてみると、アプローチし易い場所に小屋も有り、登り切れば山頂(しかも日本第2位の高峰!)という最高のルート構成です。
これは快適かつ爽快なクライミングが楽しめると、意気揚々と南アルプスに向かいました。

2023/8/18(金)
広河原 – 白根御池小屋 (テント設営後にアプローチ偵察)
2023/8/19(土)
白根御池小屋 3:00 – Bガリー大滝取付き 5:30 – ヒドゥンスラブ 7:30 – 第4尾根登攀開始 8:00 – マッチ箱 10:45 – 第4尾根主稜終了点 13:00 – 北岳山頂 13:40 – 北岳肩の小屋 14:30 – 白根御池小屋 16:30
2023/8/20(日)
白根御池小屋 – 広河原

メンバー : yassun , kamako , mrym

8/18(金) 広河原 – 白根御池小屋 テント設営とアプローチ偵察
広河原から白根御池小屋までは、樹林の綺麗なトレイルですが中々の急登が体に堪えます。
テント泊は事前予約&支払い制なので受付はスムーズ、まだ早い時間なので場所も選び放題、脚を休ませながらテント設営を済ませてアプローチ偵察に向かいます。
調べた情報によるとBガリー大滝の取付きまでは約2時間、サクッと下見してテント場でのんびりしようと甘い気持ちで出発したのが甘かった・・・。
バットレス沢出合いの目印となる大岩を完全に間違えて別の沢を詰める、詰め切った上部はザレザレで踏み跡に見えたのはただの獣道、無数の動物の糞を目撃。
Bガリー大滝取付きに微妙に似た岩壁を見つけるも残置支点が無く、これはおかしいと尾根を越え、谷を下り、藪を漕ぎ、山中を彷徨い登山道に復帰、冷静に考えれば出合いはまだ先で、登山道を進み無事に目印となる大岩を見つけ、アプローチを確認しました。
3人で反省会をしながら夕食を食べ、無事に?アプローチは確認できたと言うことで、気を取り直して休みました。

 
勘違いした出合い目印の大岩と微妙に取付きに似ている岩壁、冷静に見れば全然違う!

8/19(土) 白根御池小屋 – 北岳バットレス登攀 – 白根御池小屋
登攀に向けて夜明け前にテント場を発ちました、正しいアプローチは踏み跡がしっかり着いていて、これは一般登山道じゃないのか?と逆に不安がよぎるも無事に取付きへ。
Bガリー大滝と第4尾根主稜の前半は晴天で一瞬だけ富士山も拝めましたが、時間が経つにつれて霧に包まれて最終3ピッチは完全に雨の中、びしょ濡れの城塞チムニーをmrymさんが名張仕込みのワイド登りで突破し、無事に登攀を終えました。

 
こちらが正しい出合い目印の大岩とBガリー大滝取付き
白根御池小屋から大岩まで約1時間


Bガリー大滝登攀途中 鳳凰三山方面の朝焼け


第4尾根取付きでクライミングシューズに履き替え


取付きでは一瞬だけ富士山が! 武庫労山てぬぐいと共に


登攀中は目まぐるしく空模様が変わっていきます


完全に霧の中の登攀


第4尾根主稜終了点 雨の中ですがとりあえずホッとしました


山頂では青空が!人生最高到達地点です


北岳に(バットレスを登りに)来ただけ


白根御池小屋への復路途中に見えた虹と鳳凰三山

8/20(日) 白根御池小屋 – 広河原
最終日は広河原までの下山のみ、朝6時に2日間お世話になった白根御池小屋を発ちました。
道迷いと雨で、快適かつ爽快なクライミングとは程遠いものでしたが、非常に充実した山行でした。
普段のフリークライミングでは味わえない、スケール感と非日常感がアルパインクライミングの醍醐味でしょうか。
タフなコンディションになりましたが、一緒に登ってくれたメンバーに感謝。


最終日の朝に 白根御池小屋から眺める北岳バットレス

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