2月21日までの暖かさと降雨で雪が急速に溶け、スキー場の下部は下地が見え出し、「まだ2月やのにー」でしたが、3月に入って時折のまとまった降雪があり、帳尻が合ってきました。
2024年3月3日(日) 栂池スキー場~裏ヒヨ~若栗~黒川沢~白馬乗鞍温泉スキー場、3月4日(月)八方尾根スキー場、3月5日(火)白馬乗鞍温泉スキー場~若栗の頭~黒川沢~白馬乗鞍温泉スキー場
要は、バックカントリーは3日と5日、4日はゲレンデスキーのみですが、前日夕方からの大雪で八方尾根スキー場でパウダー祭りでした。 メンバーは hassyと yoyu
3/3 栂池スキー場からはくのりスキー場へのクラシックなツアールートですが、はくのりスキー場で登山観光向けに新設された第11リフトがバックカントリー向けに運転されている間は、若栗から黒川沢への樹林帯斜面に多くのスキーヤーとボーダーが入ってゲレンデ状態ですぐに荒れてしまうため、栂池からわざわざ若栗に向かう理由が無くなってしまってました。 3月になってその第11リフトのバックカントリー向け運用が終了したらしいと hassyが発見。 ルート復活です。
とはいえ、今年の異常な少雪でヤブが濃いかもしれず、地形の凹凸もひどいかもしれないため、栂池に引き返すオプションも書いて計画書を提出。 栂池ロープウェイは前日から早春運行が開始されていますがそれは利用せずに登行開始。
途中から林道を外れて鵯尾根を目指して樹林帯を登りますが、前日のしっかりした登行跡がありかなり省エネできました。
鵯尾根の北側斜面は「裏ヒヨ」と呼ばれていて、いろいろなポイントから親沢に向けて滑り降りることが出来ますが、自分たちが良く滑るキレイにU字断面になっている東向きの沢を覗くと明瞭な雪崩た後の破断面が見えました。 2月21日の暖かい雨の後で融解氷結した旧雪面を境にその上の新しい積雪が滑り落ちる面発生雪崩が発生したらしく、おそらく氷板の様な固い雪面が露出してデブリもあるだろうと思い、残念ながらそこより西の斜度の緩い斜面を選択して滑ることにしました。 ルート的にややこしくもなりますが、パウダー感は十分で短いながらも楽しい滑走でした。
若栗の頭への登りもしっかりした踏み跡があり順調に登行。 若栗の北斜面の樹林帯も少数の滑走跡はありますが十分なパウダー。 「来て良かったなー。」で満足してこの日は終了。
3/4(月) 八方尾根スキー場。 ゲレンデスキーで動画も写真もありませんが、この日がクライマックスでした。 前日夕方から時折はげしい降雪が続いて山麓でも50cmくらい。 リフトの始発に並んでパウダーハント開始。スキー場の下部は重くて底付きを感じることもありましたが、上部はパウダー天国。 急斜面ではターンの度にオーバーヘッドの雪のスプレーがゴーグルにもあたって一瞬視界も無くなる。 こんなの久しぶりです。 しかも平日。 10時を過ぎてパウダーハントが一段落してからリフトを乗り継いで八方池山荘まで行ってみましたが、さすがにバックカントリー・登山ゲートには誰もおらず、踏み跡もありませんでした。
3/5 はくのりスキー場から若栗の頭へ登り、黒川沢を経てはくのりスキー場に戻ってくる周回ルートです。 登りも滑りも樹林帯なので、八方尾根BCの様な無木立のアルパインエリアに比べると雪崩のリスクが小さい印象。(それでも数年前に死亡事故はありましたが)
朝イチで登ったかいがあり、ノートラックの新雪斜面を満喫できました。 hassyが来る前は「バックカントリーは無理かもよ」と言ってたんですが、結果的に良いタイミングで来たなと思います。ただし、hassy料理でけへんやん! 来シーズンは料理出来ない人は泊まらせないのでそこんとこよろしく。
(追記)
積雪量の帳尻は全般的には合ってきましたが、八方尾根のバックカントリーの状態は悪いままです。 hassyが帰ったあと 3/8に押出沢を様子見に滑ってみましたが、2/21の降雨と22日の冷え込みで氷板化した層が新雪の下にあるせいか、新雪が何回か降ってもあちこちですぐ雪崩れた様子で、沢はデブリで広く埋まり、最下部は行動できるルートが制限されてかなりヤバい状態でした。 こっちはもうシーズン終了かもしれません。
(完)