ジャンと奥穂、富士に囲まれ雪の尾根

縦走・ピークハント

2024/10/12(土)、7時に尼崎で集まり今か今かと待ちながら、どでかいハイエースを囲む外人さん。その後やってきたセレナとhassyは小柄に見えたが、知恵をつかってどでかいザックを7つ収納。思いのほか入り、いざ平湯温泉へ!

車に乗ったらあら不思議。10分ほどで夢の中。休憩の度に起きるが再度夢の中。車酔いの恐れもあり、結局最後まで起きていられるドライブ時間はなかった。その日の夜もグッスリだった。激しい運動前のたっぷりの睡眠確保の重要性を強く感じた。

お昼は飛騨で天ぷら。入って少しすると、店の主から一言。

「ちょっと確認していいかい?あなたは男の子かい?」…ガビーン!高校生ぶりに間違えられてショックよりも面白いが勝った瞬間。mioさんも性別確認されていた。髪の長さは個性なのでね。髪が長い男性もいるからね。確認は大切!

ランチ後、平湯温泉到着。バスに乗り換えて、上高地行きへ出発!バスの中はほぼ満席状態。上高地に着くと、たくさんの観光客とテントの数!hassyとtakiさんが探しまわってくださったお陰で、トイレと倉庫に近い場所を確保することができた。

出発前の前夜祭は、hassyチョイスのすき焼き鍋。鉄板はtakiさんが持参。女性陣のスピーディーな下準備もあり、飛騨牛と鶏もも肉とたっぷりのお野菜で、スタート前の腹ごしらえは完璧!

出発当日。2時に起床し、軽くゼリー飲んで体操後、3時に出発。さすがの私でも朝は冷えていてウインドブレーカーを着こむ。登山口までは熊鈴鳴らさず、いざ着いたらクラッカーを2発。パーン!パーン!

先頭はhassy、最後尾はtakiさん、私は2番手。クマが万が一現れたときはhassyを盾にするしかないのかと考えながらも、熊ナイフを構えているmaki姉とmioさんの存在が心強い。

ひたすらに真っ暗な道を進みながらも、標高が上がっていることを感じる。
しばしの休息で、ふと上を見上げると満開の星空が!
真っ暗闇の中でも照らしてくれる光に近づくように、確実に上がっていく。

予定よりも15分早く西穂高山荘に到着!
私の予想よりも2つ上の所で武庫の大先輩方が温かく迎えてくれた。たくさんのテントの数と人の多さに、今回の三連休は皆山に集まっているんだなと。納得。

温かいお湯を入れてくださり、カップヌードルも、おにぎりも一瞬でペロリ!norikoさん、貴重なお湯作り、有り難かったです!

体も心も準備万端。ここから。
tasan加わり、8人で2回目の出発。先頭グループ女性メンバーのあとに出発!

最初は寒かったけど、岩に溢れかえった道を進み続けると神経を使い、すぐに暑くなる。
隠れるところもない道を、太陽に見守られながら快晴の中進んでいく。

西穂丸山、独標を超え、岩稜地帯の前半を過ぎたところで、地面がツルツルしてくる。


日なたでも、ちらほら雪も見える。道が細くなり、しっかり足場を見ながら、3点で身体を支えていく。日陰は冷える。アップダウンの繰り返しの中、ピークも越え、最後の難関へ。


なんとここで、通る道が1つしかないため20分も待つことに…上から降りてくる集団と、下から上がる集団が声をあげて意思疎通していく。上に向かって上がるにしても、鎖があるところまではクライミングの格好に。つるっと滑れば下まで落ちる。慎重に進む。
やっと我々の順番が来たところで、5人のグループとなってゴム手袋を着けて三点支持で上がっていく。
自分自身、思ったよりも足場がしっかりしていると感じ、恐れなければ確実に上まで上がれることを体感した。
最後まで気が抜けないが遂に登頂!9時20分。行列がなければ予定通り登頂していただろうから、計画通りのペースになった。

目の前に広がる富士山と穂高連峰。奥には槍がそびえ立つ。
初めて生で見たジャンダルム、馬の背。かつて冬の蝶ヶ岳登山で遠くから見えた穂高連峰の一部に今は溶け込んでいることを考えると、感慨深い。
雲一つないお天道様の下で食べる羊羹は、今まで食べた羊羹の中で1番美味しかったでしょう。

下りも予想通り、大行列のため手前で座って待つことに。
…ん?下からなにか聴こえてくる。…あっ!先程まで山頂に一緒いた鍵盤ハーモニカを抱えていた男性が!ハウルの動く城メロディを弾いている。なんて絵になるのでしょう。私たちの登頂を、まるで祝福するかのように優しいメロディ。思わず弾き終わりにブラボー!と叫んでしまうほど。
癒しの時間をありがとうございます。

下る順番がやってきた。
確かに、上から見下ろすと急勾配すぎて足元は見えにくい。
先頭のhassyの降りる様子とご助言を聞きながら、確実に足先で捉えて降りていく。鎖があることで、安心感も少しでてくる。
よしっ!最初で最後の難関を乗り越え、ここからは私の大好きな雪道へ。色づく葉と雪のコラボレーションは、心をウキウキさせてくれる。途中危険な箇所も、しっかり足場を確認して、安全第一で進んでいく。それにしてもすごい人混み。ディズニーランドに来たかのよう。あっという間に丸山、西穂高山荘まで降りてきた。
可愛いえんじ色のバンダナも購入。直ぐに頭に装着♡
全員登頂!大集合!してパシャリ。山荘は人でいっぱい。
直ぐに我らは下山へ。
西穂高山荘からは、途中合流した仲間たちとお別れし、最初のメンバーで降りていく。下りは思いのほか良いペースで進むが、確実に足に疲労がたまっている。熊鈴も鳴らし始め、警戒しながら緑を楽しむ。
朝方暗かったからよく見えなかった道も、今はよく見え、快適だ。


視界が広がることは、身体を動かす上でも可動域を広げてくれる。
ゴール目前、赤ん坊をおんぶするお母さんの姿を発見!すごいの一言。荷物と赤ん坊を抱え、そのお母さん?と一緒に下山していた様子。恐るべし。母親の強さ!!

遂にゴール!膝が笑っていたが、温泉よりもアイスの欲求が強く、makiさんと同じ苺アイスを購入。
んまい!!暑くなった身体を冷やし、温泉でまた身体を温める。
夕方は、お好み焼きと焼きそば作り。野菜切る担当は男性陣。

調理は女性陣で分担していざ料理時間!…鉄板にこびりついた。お好み焼きの素…わーお。剥がれない(泣)それでも味が美味しければオッケーということで、粘り強く裏返し、もんじゃ焼き風お好み焼き完成!ソースとマヨかければ、お好み焼きだ〜美味しい!


tanabeさんとmioさんが作ってくれた焼きそばも美味し~い!
それでもまだまだお腹は膨れず、大量のキャベツと豚肉を消費するため、makiさんのアイディアでサンラーメンで、野菜と豚肉たっぷりラーメン作り!
これもまた美味しい…後々かなり食べて大満足の夜となった。

21時前には眠りにつき、朝は6時起床。まだまだ寝られるが、楽しみのモーニングのために筋肉痛の身体を起こしていく。
穂高を目の前に食べるトーストと、オンマヨゆで卵、コーヒーと言ったら…キャンプですな。


最高のモーニング!道具を用意してくれたtakiさん、hassyに大感謝。
その後サクッと上高地付近を散策。朝から散歩する人も多く、上高地の認知度の高さにあっぱれです。3日間本当に天気に恵まれた。ドライブも楽しみながら帰りのお昼はまたまた天ぷらと、食べたかったお蕎麦を。
ご飯もおかわり(おかわり無料)して、さて会計の確認を。
金額が合わない…むむ!
気づいたら30分以上経過。最後の合わない3円はなんだろう。
もやもやしながら全員の精算は九割五分方うまくいき、
尼崎へ無事ゴール。帰りのお礼ラインの中、差額3円はスーパーの袋だったとさ。もやもやがスッキリ!会計担当は山行の立派な裏方であり、細部までの管理が求められるためいつも頭が上がらない。
yamaさん、感謝!!

全員が役目を全うした、あっという間の充実した3日間!
ありがとうございました!
最後に教訓を1言。
「お好み焼きで鉄板はだめよ〜」
by hassy

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