連日の唐松岳 – ラッセルの歩荷トレと唐松沢仕舞いのスキー

BCスキー
一日目、出発時は快晴・無風

一日目、3月3日(金)に唐松岳へ往復の歩荷

週明けに五竜岳へテン泊で登る計画を立て、そのトレーニングとして八方尾根を唐松岳まで往復歩荷することにしました。 普段使わない大容量ザックにテン泊装備を詰めて出発。

普段スキーばかりなので「登山」は久しぶり。 アイゼンはもちろん用意してるけど、これもスキーの時は使わない長爪の鉄アイゼン。 足運びが重くなるので要ると思った時だけ履くことにし、ザックに仕舞ってツボ足で出発。 前夜久しぶりの積雪があり、山麓で10cmくらいは積もったんですが、しばらくは深雪は無し。 しかし標高2,150m付近の下の樺に来て先行を見ると「あれ、ラッセルしてる?」

あれっ、ラッセルしてるみたい

だいたい膝くらいの深さで、平地だと「ラッセル」とはたぶん呼びませんけど、斜度があると目の前の雪面が持ち上がるので足を高く上げても雪面まで届かない。 先頭はどうしても遅くなり、追いついて先頭集団で交代でラッセルとなりました。

知らない人同士で交代でラッセルしながら登る

一番斜度がキツい場所では腿で壁を崩し、膝で押さえてから足を踏み込む、ラッセルらしい動作の繰り返しを強いられてなかなか大変。 自分はツボ足でしたが、ワカンを履いた人は足上げの時に雪がワカンに乗ってよりしんどそうでした。

2361ピークの上はしばらく固い。 丸山への登りでまたラッセルになり集団再結成。

集団ラッセルになったのは下の樺から丸山までの区間だけで、しかも交代だったので「しんどいけど楽しさもある」レベルで済んだのかもしれません。 しかし、アップダウンの多い遠見尾根と白岳の大斜面、しかも登山者が少ない遠見尾根を考えると気弱になり、情けないけど「ないな~。」と週明けの五竜は中止延期することにしました。 (atsukoさん、計画書出したり引っ込めたりですみません)

山荘上ピークに上がる箇所は穏やかなトラバースルートが消失して傾斜がある新雪斜面になってました。

丸山から上はラッセルする程の深雪は無く、山頂手前で少し苦労したものの、先頭集団は丸山からバラけて順次登頂。 交代ラッセルした皆さんお疲れさまでした。

山頂に3番目で到着

下山して五竜登山の中止を連絡し、週明けの予定が無くなったので、翌日4日(土)にまた唐松岳に登って今度は唐松沢をBCスキーすることにしました。 2日続けて唐松岳に登るのは初めて。

二日目、3月4日(土) 再び唐松岳へ、不帰Ⅲ峰のDルンゼから唐松沢をスキー

翌日は好天の予報だったんですが

ガスった八方池山荘の上

石神井ケルンより上は晴れてて、雲があると青空が更に美しい

山頂付近はガスってる感じではあります。 下の樺より上の八方尾根上の柔らかい新雪は全く無くなってて、「あれっ?」。  というか、前日の踏み跡だけ踏み固まった雪が残ってトレースが盛り上がってて、その左右の新雪は風で飛んでしまったみたい。 どこに溜まってるのでしょうか。

山頂はガスの中で展望は無し。 写真はDルンゼのエントリーからの見えない山頂方向。

いつものDルンゼ~唐松沢ですが、前回2/16に来た時は凸凹がひどくて経験上最悪。 前日にキレイにリセットされている様に見えたんですが。。

Dルンゼの最上部はモナカっぽい。中間部は浅い重雪でターンは容易だが浮遊感無し。

前回よりマシだけど浮遊感は無くて過去二番目に悪い。 斜度が緩んで広いU字谷に入ると少しパウダーっぽくなりました。 風紋がある場所は少しスキーが引っかかるので、平らな場所を辿って滑った。 前回の凸凹はリセットされてます。

重浅パウだがクラストはしてない

南滝に近づくとまたガスが

南滝付近はなんか凶悪な景色になってました。 人の背丈の何倍もある雪塊が折り重なってビビる。

デブリと呼ぶには大きすぎる雪塊がゴロゴロ。 右端が南滝への入口。

南滝の通過は前回より更に怖い。 写真では分かりにくいけど、上に立つと垂直にしか見えない雪壁をスキー板を横にしたままズリズリ。 とにかく失敗して滝に落ちることだけはしたくない。

怖いズリズリを2回

南滝を通過してホッとするも、そこから南股入まではデブリだらけ。 スキー板を担いでデブリの中を歩いて上り下りするので疲れる。

ようやくデブリ帯を脱出し、振り返る

南股入の渡渉ポイント。 ヘトヘトになり渡渉してから大休止。

唐松沢も今シーズンはこれで仕舞いとします。 林道は何箇所か雪が切れてましたが、順調に二股まで滑り降り下山。 デポしてた自転車で駐車場へ帰りました。

(完)

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