「黒部の山賊」を読んで以来、行く行く詐欺を3年続けた伊藤新道
ようやく湯俣川に足を踏み入れ憧れの最もアクセスの悪い野湯を堪能してまいりました
とは言っても、いろりろ事情がありまして晴嵐荘でテント2泊の贅沢山行
縦走スペシャリストのkamakoには物足らない内容だったかも
それでも、スマホ電波の一切届かないのんびりした山を楽しめました
日時 : 2024年9月6~8日
参加 : yassun(L), yukki(SL),kamako, dai
場所 : 湯俣
みんさん裏銀座へ行くのでしょうか?湯俣方面へ行く我々以外にはほとんど人と出会うことなくテクテク歩きます。yassunがトンネル出口に転がっているミヤマクワガタを見つけて興奮状態の一行、結構単純なメンバーです。
のんびり3時間ほど歩けば本日の目的地、晴嵐荘に到着。手前にある無茶苦茶お洒落な湯俣山荘(1階にバーがあったり料理がそそられる内容)にも泊まってみたいとは思いますが、本日のテントは晴嵐荘です。なぜならテントが張りやすく水が使い放題で快適施設満載なのです。
縦走ではないので、yukki&dai は、いろりろ無駄装備と酒とアテを持ち込んで昼間っから飲んだくれています。もはやキャンパー状態です。
今日は早く着いちゃったけど、することもないので噴湯丘を見に行きましょ!ついでに、河原から勝手に源泉が湧き出しているので温泉玉子を作るために湯俣山荘でセットになったものを買ってきました。4人分なら100円プラスでした900円でした。
自噴している河原の温度は80℃
約10分ほどで絶妙な半熟卵の出来上がり!パクパク食べっちゃって、うっかり写真撮るの忘れていました
そうそう、立ち寄った湯俣山荘で伊藤新道通過届を提出しておきました。我々が沢泊計画にしなかった理由は、伊藤新道オフィシャルで「伊藤新道上での非常時以外のテント泊禁止」というアナウンスがあったためです。サーキットルート+沢泊出来ない+帰阪まで考えて計画となると2泊前提では湯俣ピストン以外に選択肢がなくなるのが辛いところ・・・
ここからが湯俣川最深部にある野湯への山行です。
出発は5:30
私たちの装備は、普通の日帰り登山装備+登山沢靴(ラバー)+ツエルトのみでした。水量を見て何時ものようにハーネスやら登攀具系は不要でしょうということでテン場に置いていきました。
ここが有名なガンダム岩
過去に事故もあった場所ですが、水量少なく岩の下を歩いて通過することができました。
ココも有名な「引き返す勇気」ポイントの第3吊り橋跡。昨年まで機能していららしい吊り橋は破損していましたが、渡渉はまったく問題ないレベルです。ぶらーんと垂れ下がった吊り橋のワイヤーが悲しげに揺れていました。
ことしは雪が少なく、雨もそれほど降っていないため山が含んでいる水分が少ないのでしょう。湯俣川の水量は少ないので冗長な初級沢歩きといった雰囲気です。これは最後まで印象変わらず。とはいえ10回以上は渡渉しないといけないで緊張しない程度のルーファイは必要です。でも沢経験あれば初級っぽいなーーーと思える程度なので、所々にあるでっかい岩を使ってボルダー遊びしながらのんびり遡行します。
第5吊り橋跡(これも破損していました)を過ぎたあたりから、沢としてはちょっと楽しくなってくる区間。石灰質を多く含んでいるせいなのか湯俣ブルーな美しい水質を堪能できます。そしてあっというまに赤沢出会を経て二俣へ到達。
躊躇なく上裸になって野湯につかります
我らがキャッキャウフフな感じではしゃいでいるので、同じ時間にその場にいて迷っていた人たちも「やっぱり入っておこうか」と誘われるようにみんな仲良く入浴タイムとなりました
けっこう泥で埋まっていたので・・・
泥パックしたらツルツルなるんじゃねぇ?とか言いながら顔中に泥を塗りたくるオッサン2人
もういい年して何やっているんだか、はしゃぎすぎです。ところで泥のせいかわかりませんがyukkiは翌日まで左目が染みて染みてすっごく涙が止まりませんでした。ということで計画書に書き入れてた「日本最難関な野湯を楽しむ」ミッションクリア!です。なんせ日本野湯リストやら日本秘湯リストにすら載っていないので正真正銘の野湯でしょ!
楽しかった晴嵐荘の前で集合写真
とっても快適な場所でした。機会があればまた訪れてみたい素敵山荘です。
帰りは、yukkiおすすめの大王わさび農園へ
行きの車から最後はここでワサビご飯食べるて帰るからね!とか、ワサビ田や王窟、関係のない長野アルピコ帝国の話を延々と説明を聞かされていたyassunは「yukkiの話は8割ウソだと思っていた」と白状してたけど、かなり楽しんでくれていたのでヨシ!なのです。まだ行ったことのない人はぜひお勧めです。
こんな感じで3年越しの伊藤新道は一応終了
来年は、yukkiのリクエストで餓鬼岳~中房温泉縦走行きたいです
ではでは