今年2018年のジャン、我々の進行方向と台風20号の進行予想が全く一緒になり中止。
昨年のジャンを振り返る。アケミさんの奮闘を記録に留めておこうとツージィからの写真を引っ張り出しホームページに載せることにした。
日時 2017年8月3日夜~8月6日
場所 西穂高岳~奥穂高岳
メンバー 女性1名(アケミ) 男性2名(ツージィ L:ジィジィ)
2017年は天候に恵まれてのスタートとなった。
8月3日(木) 梅田BT 22:30発
8月4日(金) 晴れ
上高地BT5:05着・準備6:10~河童橋~西穂登山口6:55~9:55西穂山荘・テント~(11:25西穂独標ピストン13:30)
さわやか信州号はその名のとおり、夜、梅田を出て、ゆったり・ぐっすりして、目覚めるとそこは上高地。実に爽やか。
今日は西穂山荘までの散歩だけなので、時間はたっぷりある。先ずは今回行く山々を眺めに行く。
ありました! 今回行くルートの看板が。
西穂登山口から3時間で西穂山荘に着きました。時間がたっぷりあるので、西穂独標まで下見に行きます。
本日の夕食のメニュー、ハンバーグ、ジャーマンポテト(ウィンナ、ハム入り)、生野菜のサラダ、ご飯。食担のアケミさん、これらの食材を保冷材に包みボッカしてきた。保冷材は上高地の荷物預けに置いてきたけど、梅田バス乗り場までの重量は20Kg超えていたのでは?! さすがです。ところでアケミさんに「ビールで乾杯しないの?」と聞くと「この山行は下山するまでアルコールは断ちます!」とキッパリ。いつもは次から次と出て来るオツマミも無い。ちょっとビックリしましたが、ごちそうを頂きました。明日へのエネルギーを満タンにしてオヤスミナサイ。
8月5日(土) 晴のち時々雨
起床2:30-西穂山荘4:10~5:20西穂独標~6:10ピラミッドピーク~6:50西穂高岳~8:35間ノ岳~9:50天狗ノ頭~10:20天狗ノコル~11:55ジャン・山頂ピストン分岐12:35~13:30ロバの耳~13:45馬ノ背~14:10奥穂高岳~15:05穂高山荘~テント設営
東の空が明けはじめ、前穂、明神の峰々がシルエットになります。
西穂独標を越えピラミッドピーク到着、ここでヘルメット被ります。
南を振り返ると、右から焼岳、乗鞍岳、霞澤岳が雲海に浮かびます。今日午前中の晴天は確約されました。
西穂高岳到着、手前の黒っぽいのは赤岩岳、奥は間ノ岳。これからドンドンピークを越えて行きます。
越えてきた間ノ岳山頂を振り返る。これから登る天狗ノ頭の前に間天のコルにてちょっと一息。
天狗ノ頭を登り終えると、今度は天狗のコルへの急な降り。ツージィが「ア、足をどこにおくんですかぁ」と言うが、こちらも必死なので、聞こえないふりして黙っていた。
右上が岳沢へのルートとなるが、氷と化した分厚い雪渓で通過困難な状態だった。
畳岩尾根ノ頭へ向かう途中、両端が切り立った狭い幅のところを恐る恐る進む。
コブ尾根ノ頭へのルンゼの急な登り。 朝の出発から既に7時間経つ、「この登りはキツイなあ!」と思っていると、後から突かれます。アケミさんの「頭突き」です。後で聞くと「危ないところはリーダーの手のホールド、足のスタンスを見落とさないようにしていたので近づき過ぎて・・。」とのこと。「いえいえ、なかなか迫力ある登りでした。」
コブ尾根ノ頭を越えると、うっすらとその姿を現したジャンダルム。この頃から霧が濃くなってくる。西穂山荘の支配人が「今日は午後3時過ぎに一時的に雨になる確率が高い。」と言っていたことを思い出す。
朝の出発から8時間余り、12時10分ジャンダルム登頂です。すっかり霧に覆われていますが、登頂できた喜びはひとしお。
霧に包まれたジャンダルム、この頂上に立ったのです。
ロバの耳からの長い降りとトラバースを経て、最後の難関「馬の背」に向かう稜線。遠くに奥穂高の山頂が見えて来た。
ナイフリッジの馬の背、「ウマノセ」のペンキマークから写真上、中央の突き出たところを越えて行きます。
無事に馬の背をクリア。奥穂山頂も真近に見え、ゴールは確信しガッツポーズ。
ゴールの奥穂高岳登頂!! 頑張りました!! 何とか雨も降らずにすみました。後は急ぎ穂高岳山荘に下ります。しかしここでポツリ、ポツリと雨。西穂山荘の支配人が言った「午後3時頃から雨」が大当たり。ここまで来ていて良かったとむしろ安心する。しかし、穂高岳山荘前のハシゴでいつものように渋滞、「早く降りてえ!」と叫びたいが、そこは大人の流儀・・平静を装い、じっと待ちます。それでも本降りになる前にテントを設営して入り込みセーフ。
8月6日(日) 晴
起床3:00-穂高岳山荘5:00~6:40涸沢ヒュッテ~8:00本谷橋~8:55横尾山荘~9:55徳沢~10:50明神~11:30上高地・小梨平入浴・食事13:45~上高地14:00=15:20松本駅15:53=(しなの)=18:05名古屋18:13=19:03新大阪
穂高岳山荘前の雪渓、雪がいつもより多い。アケミさん、ちょっとへっぴり腰?
涸沢ヒュッテにに降りてくると、山から半分は下界に戻ってきた気分になる。
徳沢に着きました。 自分へのご褒美・ソフトクリームを頂きます。
この後、小梨平で入浴、ビールで乾杯! アルコール絶ちしていたアケミさん、当たり前ですけど私とツージィがジョッキ1杯空ける間に軽く2杯は飲み干してました。行く前の緊張感から解放されたこのひと時は歩き通した喜びに浸れる時です。
1年前の記録だけど、最後まで見ていただき、有難うございました。